時々、「苗字の違う人を同じお墓に入れてはいけない」という人がおられます。
30年近く前の話ですが、このような意見を仰る方に理由をお尋ねしたことがあります。
「ケンカをするからいけない!と聞きますよ」とのことでした。
お元気な時に犬猿の仲の相手でしたら、遺族は同じお墓への埋葬を考えないと思います。
それは、苗字が同じ親兄弟であったとしても同じことがいえます。
お寺や霊園に合祀墓があることからも分かるように、同じお墓に苗字の違う人を埋葬してはいけないという根拠はありません。
霊源院や龍眠庵の永代供養墓や、龍眠庵の樹木葬は、苗字の違う人の埋葬をしていただくことができます。
墓地管理者である寺院は、埋葬される方々を管理する義務がありますので、お申し込みの際に関係をお尋ねいたします。
嫁がれて苗字が変わったお嬢様などのご家族や親族は何も問題なく埋葬の申請をしていただけます。
友人などの血縁者以外の方であっても、事情をお尋ねいたしますが、特に規制はございません。
墓石への彫刻例として龍眠庵の永代供養墓の場合では、本来ご家名を彫刻する場所に「ありがとう」「やすらかに」のどちらかを彫刻していただきます。
また、霊源院の永代供養墓の場合では、お寺のご本尊様が千手観音様ですので、「南無観世音菩薩」と彫刻していただいております。
中には「鈴木家」と彫刻をされたお墓に山田太郎さんが埋葬をされているケースも数件ございます。(苗字や名前は一例です)
本日、霊源院の永代供養墓にご納骨をいただきましたお客様も、ご主人様の苗字が彫刻されたお墓に、以前に奥様のご両親を埋葬させていただきました。
永代供養墓の登場によって、永代供養の意味を誤解されている人が増えたように感じます。
霊源院や龍眠庵では、お墓に埋葬をされた方々を年に一回の秋彼岸に、合同法要によるお供養を勤めています。
お墓の石をお供養している訳ではございませんので、お墓の正面に刻まれた苗字がどうであれ、永代供養などのお供養については一切支障はございません。
本日は、霊源院墓地で永代供養墓へのご納骨がございました。
以前に永代供養墓をお求めいただいたお客様です。
今回は、郷里に埋葬されていましたご主人様の両親のご遺骨を改葬でのご納骨でした。
以前に霊源院で永代供養墓をお求めいただいてから暫くして、先に奥様のご両親の納骨を済まされました。
最近は少子化が叫ばれていますが、団塊の世代を迎える年代の方々も、後継者のおられない方が沢山おられます。
実は、筆者の家内も姉妹だけで、両親のお墓は大阪にあります。
以前、義母が亡くなった際に、墓地の名義を筆者の家内が承継いたしました。
本日ご納骨をされたお客様も、双方のご両親のお供養をされています。
ご納骨を終えられたお客様を拝見いたしますと、何となくほっとされているように感じました。