東福寺龍眠庵墓地指定石材店のオフィス石太郎です。
樹木葬とは、もともとは土葬のように埋葬の方法を現した言葉でした。
土葬では、衛生面の問題から居住地域から離れた場所にご遺体を埋葬いたしました。
樹木葬では、火葬をしたご遺骨を埋葬いたしますので衛生面の問題ではありません。
樹木葬はこのような方々の支持を受けました
墓石を建てたくない方から支持されました。
少ない費用で合祀を希望しない方から支持されました。
静かな場所や自然を愛する方々から支持されました。
先ほども述べた通り樹木葬は山林に遺骨を埋葬するという埋葬方法の名称になります。
土葬をされた方の多くは、埋葬をした場所とは別に居住地近くに供養塔を建ててお墓参りをいたします。
樹木葬では、埋葬をした場所に植樹をすることで完結してしまいますので、お墓参りを希望する方は埋葬をした場所にお参りをしていただくことになります。
樹木葬では、お墓参りを希望する方々にはデメリットと感じるところもありました。
多くの方がデメリットと感じた部分
交通アクセスが悪い。
お参り方法に慣れずに馴染めない。
虫などが苦手である。
樹木葬の基本的な趣旨には賛同できるが、お墓参りには中々馴染めない方々もおられたようです。
このような状況の中で、公園墓地や寺院の境内などに、新たな樹木葬が生まれてきました。
本来の樹木葬を支持された方々が思い描く形とは大きく変わってしまいましたが、公園墓地や寺院などの取り組みにより樹木葬は、より身近なお墓になりました
このような流れの中で、本来の樹木葬は樹林葬として区別されるようになりました。
公園墓地や寺院などの取り組みにより、樹木葬は埋葬方法からお墓へと変化していきました。
今では、お墓へと変化をした形のものが、多くの方々に樹木葬として認知されています。
樹木葬には、大きく分けて3タイプがございます。
メインツリータイプ
都市型樹木葬の先駆けになったお墓が、神戸聖地霊園に造られた「樹木葬さくら」です。
区画中央付近に、主木として植樹をされた桜の周囲の芝生地に、個人や夫婦ごとに埋葬をいたします。
樹林葬の趣旨をもとに生まれたお墓ですが、緑が多い明るい敷地内には合祀スペースも設けて、より少ない予算での埋葬も受付けています。
お墓参りに来られた方は、共有の礼拝スペースからお参りいたします。
「樹木葬さくら」の人気により、他の公園墓地でも同種のお墓が続々と造られました。
ガーデニング式集合墓タイプ
あまりスペースがない寺院の境内や霊園などでは、プレート型のシンプルな墓標を並べて周囲に草花を植樹したガーデニング式樹木葬が造られました。
小型ではありますが既存のお墓のように個別の墓標が造られますので、今までのお墓参りのイメージに近いお参りが可能になりました。
お墓とは、故人を埋葬する場所であると同時に、お供養をする場所でもあります。
お線香などは共有スペースにお供えをいたしますが、お墓参りを大切に思う方々から支持さあれています。
スペースに余裕がない場所に造られたガーデニング式樹木葬では、あらかじめ使用期限が設けられている所もあります。
長期間の使用を希望される方は、事前に墓地使用規定を確認してください。
東福寺龍眠庵では
使用期間満了までの間は、ガーデニング式樹木葬を採用していますので、快適なお墓参りが可能です。
その後は、個々に埋葬される庭園樹木葬として、寺によるお供養は継続されます。
環境デザインタイプ
最近では、公園墓地の中に山林風景を模した環境を再現した樹木葬墓地も造られています。
園内に沢山の木々を植樹し、木漏れ日の中に造られた参道を通ってお参りをしていただける工夫など、公園墓地によっては様々な試みがされています。
墓標を造らない地区・シンプルな墓標を置く地区・デザイン墓石地区・合祀墓など、広い敷地の中に様々なお墓が用意されています。
樹林葬という新しい埋葬方法ができて、その後に樹木葬がお墓へと変化した事がキッカケとなり、お墓の選択肢が随分と増えたように思います。
少子化の時代に対応して、永代供養墓としての役目を担う樹木葬もできています。
環境や交通アクセスの他に、その後の維持管理状況もご確認の上、ご自身の要望に沿ったお墓をお選びください。