先日のコラムで、永代管理とは?・永代供養とは?について説明をさせていただきました。
永代供養墓の歴史は浅く、今でも永代供養墓を定義する明確な規定はありません。
霊園や寺院が永代供養墓と名付けてしまいますと、全て永代供養墓になってしまうのが現状です。
ここでは、「皆様の要望に沿った少子化の時代も安心な永代供養墓」というテーマで、永代供養墓とは?の説明をさせていただきます。
後継者がなくても墓石が撤去されず、いつまでも残るお墓という安心感こそが永代供養墓の最大の魅力です。
お墓をいつまでも残す条件として、永代管理が必須になります。
一般的なお墓では、墓地管理料の未納を理由に墓石は撤去されていました。
永代管理では、先々に必要な墓地管理料を一括前納しますので、管理料未納による墓石撤去の心配がありません。
永代管理であっても、墓石が維持される期間は霊園や寺院により異なります。
長ければ長い方が安心感は増しますが、永代管理であっても30年や50年という期間の場合が多いようです。
龍眠庵の永代供養墓は期間の設定がなく、著しく墓石がするまで寺がお墓を維持します。
他に無期限での永代管理を採用している永代供養墓には、比叡山延暦寺大霊園・東福寺塔頭霊源院・本法寺塔頭尊陽院・大本山黄檗宗塔頭宝善院などがあります。
永代供養墓では、埋葬されている方々の定期的なご供養をしています。
ご供養の頻度は霊園や寺院により異なりますが、定期法要を行事にしているところの方が、墓地使用者の安心感は高くなります。
永代供養とは?でも説明しましたが、永代供養墓であってもお墓参りは、お供養の基本になります。
寺院境内墓地では、本堂などの施設を利用して家族と共に供養を勤める合同法要を行っている場合が多いようです。
霊園や公園墓地では屋外での法要が多く、大規模な霊園では毎年沢山の方々が法要に参加をされています。
永代供養墓の先駆けとなったお墓は、比叡山延暦寺大霊園の久遠墓です。
久遠墓は、従来型の墓石スタイルのお墓で、天台座主猊下による総回向法要を毎年厳修しています。
この供養を伴うお墓「久遠墓」に、全国の後継者がおられない方々が共感をされて、徐々に永代供養墓という呼称が拡がりました。
このことからも、「他の方々と一緒に入るお墓は嫌だ」という多くの人の要望が、永代供養墓の人気を支えていることが解ります。
永代供養墓の中には、個人向け・夫婦専用・家族対応などの種類があります。
永代供養墓には、永代管理が採用されていますので、生前にお墓の確保を検討している方に適しています。
定期的な墓地管理料の支払いが不要なため、お墓が必要になるまでの余分な管理料の支払いがありません。
ただし、霊園によっては墓地の申込時より30年などの、永代管理の主旨とは外れた理解しがたい規程を設けているところもあります。
このような霊園で生前確保された人は、埋葬の際に永代管理の期間が満了してしまう場合も考えられますので、永代管理の内容を充分に確認しておく必要があります。
お墓の使用期間は、霊園や寺院によって異なりますが、永代供養墓では長期間お墓の維持が約束されています。
一般的なお墓の場合は、後継者にお墓の承継ができなくなると墓地使用者が判断した時点で、使用者が石材店に依頼をして墓石の撤去をいたします。
最近では、これを「墓じまい」と呼んでいます。
永代供養墓では、使用期限を満了したお墓や、風化が進んで付近のお墓に迷惑がかかるような状況になったお墓は、霊園や寺院などの墓地管理者墓石の撤去を行います。
この事により、永代供養墓は墓じまいの心配がありません。
本項では、永代供養墓とは?というテーマの中で、このお墓ができた理由や特徴についても紹介させていただきました。
永代供養墓の誕生当初は、少子化に対応したお墓として先々の承継までを考えたものが少なく、個人墓や夫婦墓が主体でした。
最近では、核家族が心配なく使用できる永代供養墓へと徐々にシフトしてきています。
いつまでも残るお墓として、龍眠庵の永代供養墓を自信を持っておすすめいたします。