お墓と聞くと、墓地に建てられた墓石を思い浮かべる方が多いと思います。
逝去された人を埋葬する場所をお墓といいますが、お墓にも色々な種類があります。
お墓と聞くと、以前は墓地に建てられた墓石を思い浮かべる方が多かったのではないかと思います。
最近では、屋外や室内を問わず様々なお墓の受付が行われています。
目次
お墓の種類
要望に沿ったお墓を選ぶ
墓地管理者より使用許可をいただいた場所に、石材店に依頼した墓石などを設置していただくことで埋葬が可能になります。
墓地の維持費として、墓地管理料の定期的な納付が必要な場合が多いのですが、先々の管理料を一括前納する永代管理を採用している墓地もあります。
一般的な墓地の多くは、墓地の承継者(後継者)が途絶えてしまうと、法律で定めた所定の手続き後に無縁墓として墓石は撤去されてしまいます。
天災などでの墓石の修理費用や、墓じまいの際の撤去費用は、墓石の所有者である墓地使用者が負担します。
少子化が進む中、従来型のお墓では維持が難しくなってきました。
外観は一般的な墓石タイプのお墓と似ているため、個々にお墓参りが可能です。
永代供養墓では、埋葬された方々の定期的な供養が継続して行われます。
基本費用には、墓地管理料を前納する永代管理料が含まれているお墓が多く、永代供養墓の多くは先々の維持費は不要です。
永代管理の期間ですが、30年~半永久の場合など、墓地により異なります。
永代供養墓といっても、墓地によって使用規定がことなりますので、特に長期間の使用を希望する方は申込時に十分な確認をしてください。
樹木葬の始まりは、山林などに埋葬をしていました。
利便性の問題などもあり、最近では寺院の境内墓地などにも個別の小型墓石に埋葬する新たな樹木葬が定着してまいりました。
都市型樹木葬の特徴は、一般的なお墓に比べて安価なことがあげられます。
お墓参りの際には、共有の礼拝場所からお参りする場合が一般的です。
各お墓は小型であることから、埋葬できる人数に制約を設けている場合が多いようです。
また、多くの都市型樹木葬では、永代供養や永代管理を採用しています。
都市型樹木葬では、お墓を使用できる期間が12年~30年程度に定められている場合が多く、使用期間を過ぎたお墓の遺骨は殆どの場合が合祀されます。
各墓石周辺に緑を植栽している場合は樹木葬、植栽のない場合は集合墓になりますが、双方に大きな差異はありません。
比較的大きなお墓に、不特定多数の方々と一緒に埋葬するものを合祀墓といいます。
屋外に建つお墓を合祀墓と呼び、室内にあるものは納骨堂と呼んでいます。
特徴としては、他のお墓に比べて安価な費用での埋葬が可能です。
納骨料を納めることで埋葬していただける場合が多いのですが、寺院によっては永代供養や墓誌への霊名彫刻を受付けている所もあります。
お墓参りの際には、共有の礼拝場所からお参りする場合が一般的です。
合祀墓は墓地管理者が所有する施設のため、破損などの際の修理費用は不要です。
寺院の境内などに造られた建物の中にあるお墓です。
お仏壇のような形のお墓や、ロッカーのような形のものが多いようです。
室内墓地の中には、カードキーを入れて操作することで立体駐車場のように各お墓が移動して、正面に立ってお墓参りができる構造のところもあります。
骨壺のままでの納骨になりますので、お墓の使用期間中に遺骨が土に還ることはありません。
納骨室の容積によって、納骨可能な人数に制限があります。
最近では、核家族化や高齢化が進んだせいもあって、家族一緒にお墓参りをされる方が減ってまいりました。
若い頃はよいのですが、年齢を重ねるごとに遠方にあるお墓や、急坂や階段の多いお墓ではお参りに行くことが徐々に億劫になってまいります。
遠方に住むご子息やご自身がお参りすることを考えて、駅から近い場所にあるお墓を選ぶと安心だと思います。
街中にある寺院の境内には、一般的なお墓・永代供養墓・樹木葬・合祀墓・室内墓地などがあります。
少子化が進む中で、後継者のおられない方が増えてまいりました。
昔は、後継者がおられない方が納骨できる場所を選ぶ際は、合祀墓(納骨堂)の一択だったと思います。
最近では、埋葬された方々を永代供養してくださるお墓や、先々の管理料の納付が不要なお墓ができています。
以前に比べて、後継者のおられない方もお墓の選択肢が増えてまいりました。
個別の埋葬を希望する方や、夫婦や家族での個別の埋葬を希望する方には、永代供養墓・樹木葬・室内墓地をお勧めいたします。
お墓の環境も大切ですが、埋葬後に定期的なお供養が約束されたお墓を選ぶことも重要ではないかと思います。
ご見学の際には、ご住職と面談をしていただき、お話の中でお寺の後継者などについても触れていただくと、より安心できると思います。
最近では、墓じまいをされる方が増えていますが、理由は子供への負担を考えてのことのようです。
少子化の中では、先々に後継者が絶えてしまうリスクが増えていきます。
このような環境の中では、墓じまいが不要なお墓を求める声が増えてまいりました。
昔は、合祀墓(納骨堂)の一択でした。
最近では半永久的に残る永代供養墓や、あらかじめ定められた使用期間を満了後に墓地管理者が墓じまいをするお墓もございます。
先々に墓じまいの心配のないお墓としては、永代供養墓・樹木葬・室内墓地があげられます。
これらのお墓の多くは、管理料を前納する永代管理を採用していますので、永代管理のお墓は子孫への負担軽減につながります。
少子高齢化が進む中で、最近では様々なお墓が生まれています。
お墓を選ぶ際には、墓地のある環境やお墓の外観なども大切ですが、「維持費用・使用可能な期間・永代供養の詳細」など、外観からは分からないところにも注意をしてください。
各墓地には、それぞれの墓地使用規定を設けていて、細かな取り決めが書かれています。
墓地使用規定は、専門用語などが書かれている場合もあって解りにくいかも知れませんが、不明な点は納得がいくまで質問してください。
これからお墓を検討される方は、まずは墓地使用規定を熟読し、希望に沿ったお墓かどうかを確認していただくことをお勧めいたします。