東福寺龍眠庵墓地指定石材店のオフィス石太郎です。
最近は、戒名を墓石に彫刻するご依頼の連絡が増えてまいりました。
弊社は以前勤めていた墓石店を退職して一年間の準備期間後に平成16年に創業した会社です。
主に永代供養墓の建立を通じて、沢山のお客様とご縁を頂戴してまいりました。
永代供養墓は先々の維持費が不要ということから、生前にご自身のお墓の確保を希望される人が多い特徴があります。
昨日は、ご高齢で逝去されたご主人様のご納骨がございました。
8年前に墓地の見学に、ご夫婦でお越しくださったお客様でした。
本日、ご戒名の追加彫刻が完成したお客様は、ご先祖様のお墓からの改葬で、平成29年に永代供養墓をお求めいただきましたが、ご長寿だったお母様が逝去されましたので彫刻んご依頼をいただきました。
永代供養墓の見学には、長男さんがお越しくださいましたが、お申し込みの際に墓石に彫刻する文字の打ち合わせをさせていただいたことが思い出されます。
このたび逝去されましたお母様のご戒名を追加彫刻するための文字の打ち合わせは、白木のお位牌の写真をメールで送っていただきました。
お位牌に書かれたご戒名を拝見しましたところ、1文字少ないことに気が付きました。
筆者の知らない宗派もあるかもしれませんので、文字数だけで判断ができる訳ではありませんが、今回は位号が1文字少ないので明らかに変です。
お客様に確認の電話をさせていただきましたら、戒名とは別に最後に書かれた「位」という文字も含めた文字数の勘定をされていました。
ご住職にもプライドがあると思いましたので、お客様にはソフトな感じでお寺にお問い合わせをいただくようにお願いしました。
お問い合わせの結果は、一般的な位号で良いということで1文字が脱字になっていました。
弘法にも筆の誤りという言葉があるように、誰にでも間違うことがあります。
弊社でも、今年に入って文字原稿の誤字が2件あり、間違えたままお客様に送ってしまいました。
文字原稿を作成していただいている文字屋さんは、今まで誤字がなかったという先入観から、文字のバランスや寸法ばかりに目がいってしまい、肝心の誤字に気が付きませんでした。
一度彫刻をしてしまいますと取り返しがつきませんので、お客様からのご指摘がなければ大変なことになるところでした。
今後はこのようなことがないように、気を引き締めて気を付けたいと思います。