永代供養とは、寺院がお檀家さんから依頼を受けた故人の供養を定期的に継続して勤めることをいいます。
定期的にお供養を勤める頻度は、依頼をする際に双方で取り決めをいたします。
永代供養の一般的な例
年牌(ねんぱい) | 祥月命日または約束の日に年に一度故人の供養を勤めます |
月牌(がっぱい) | 月命日または約束の日に月に一度故人の供養を勤めます |
日牌(にっぱい) | 毎日故人の供養を勤めます |
永代供養では長期間のお供養が基本ですが、いつまでお供養が継続されるのかを、事前にお尋ねしておくと安心です。
菩提寺がなく、日頃寺院との関わりのない人の中には、お寺に永代供養を依頼すると自分達は何もしなくても良いと誤解をされているケースがあるようです。
このような誤解は、特に若い人に多い傾向があるように感じています。
故人のお供養は、外注したからコチラはしなくても良いというような、仕事のようなものではありません。
ご家庭では、日々の生活の中で故人に感謝をする時間を持っていただければと思います。
もちろん、家庭によって生活環境は異なりますので、お仏壇の有る無しに関わらずご冥福をお祈りしていただくことが、お供養の基本ではないかと思います。
永代供養の依頼を受けた寺院では、ご家族の参加や不参加に関わらず、お約束した時期に宗派に沿った故人のお供養をいたします。
核家族になりますと、代々付き合いのあった菩提寺との縁も薄れてしまいがちになります。
龍眠庵でも、お墓をご見学の際に、「実家は〇〇宗ですが、私達は特にこだわりません」と仰る人がほとんどです。
後継者のおられない人の中には、永代供養を生前に予約しておく事と同時に、安心して相談出来る寺院をお探しの人もおられます。
そもそもは故人の丁寧なお供養が目的であった永代供養でしたが、都市部では今後の人生において不安の一つを解消する手段へと永代供養の目的も変わりつつあります。
またお子さんがおられる家庭では、次世代へのお仏壇やお墓の引継ぎを心配されている人もおられます。
お墓のことで相談をいただく中には、結論を急がれているように感じることもございます。
核家族の場合では、お孫さんにあたる若者が、遠くに暮らす祖父母の死を経験されたても、今ひとつピンときていないことも珍しくないのではないかと思います。
20~30歳代の人に「お仏壇はどうする?」「お墓をみてくれるか?」と聞いても、「嫌や!知らんで!」という返答は仕方ないと思います。
ご自身が高齢期を迎えて、子供世帯の生活が安定する年代になってから、お仏壇やお墓のこと、ご先祖様のことなど、今後について相談されても遅くないように思います。
その時が来るまでに、仏事の基盤ともいえる、気安く相談できるお寺との縁ができましたら心強いのではないでしょうか。
核家族化や少子化の中で、永代供養は生前予約を伴うケースが増えてまいります。
永代供養は、故人の供養であると同時に、終活のような「より良く生きる」という目的が付加されてきているように感じています。
龍眠庵では、4月より永代供養墓の受付を始めました。
お墓や仏事でお悩み方がおられましたら、遠慮なくご相談ください。