お世話になります、龍眠庵墓地で樹木葬や永代供養墓の施工を担当しましたオフィス石太郎です。
本日は、お墓に彫刻されている家名とは苗字の違う方のご納骨の立ち合いをさせていただきました。
16年前に永代供養墓をお求めいただいたお客様ですが、当時は奥様のご実家のお墓としてお求めいただきました。
そのご、ご両親の埋葬をさせていただきましたが、墓石の正面文字は奥様のご実家の家名を彫刻させていただきました。
このたび、ご主人様を亡くされましたが、16年前に建てていただいたお墓に一緒に埋葬されることを希望されました。
従来のお墓では、少子化による後継者不足でお墓の維持が難しいお宅が増えています。
最近では、一つのお墓を兄弟で使用されたり、奥さんのご実家と共に使用する二世帯型のお墓を希望する方もおられます。
複数のお宅でお墓の維持をすることで、少しでも長く無縁化を防ぐなどの対策をお考えのようです。
龍眠庵や霊源院で受付中の永代供養墓の場合は、お墓の承継がされない場合でも、無縁墓として撤去されることはありません。
しかし、あえてお墓を分けることを考えずに、お墓を一つにした方が、先々の方のお参りの負担が軽減するとお考えの方もおられます。
もちろん予算面での理由もあるとは思いますが、故人のご供養を前向きに考えての結論だといえます。
一般的な墓石には、埋葬者の記録を彫刻するスペースがございます。
一般的な和型の墓石では、側面に彫刻いたします。
また、洋型墓石では背面に彫刻する場合が多いのですが、代を重ねるごとに追加彫刻をいたします。
昔は、戒名だけえお彫刻している墓石も多かったのですが、最近では後世に残す記録として、お位牌に書かれているものと同等の内容の文字を墓石にも彫刻いたします。
一般的な彫刻の内容
戒名・法名・霊名など
俗名
死亡年月日
享年(行年)
無宗派の方で戒名のない方は、本来戒名を彫刻する場所に氏名を彫刻いたします。
墓石正面文字が「〇〇家之墓」の場合は、俗名を彫刻する際には一般的にアンダーネームのみを彫刻いたします。
お位牌には家名を書きませんので、俗名はフルネームで書かれています。
また墓石の場合はお位牌と違って、横に複数名様を列記していきますので、同じ苗字が並ぶと見た目がくどいような印象があることもアンダーネームだけを彫刻する理由かもしれません。
墓石正面文字の家名と、苗字が違う方を彫刻する場合は、フルネームでの彫刻をおすすめしています。
アンダーネームだけだと、正面文字に彫刻された家名と同じ苗字と思われてしまうのがフルネームでの彫刻の理由です。
本日、ご納骨をいただいたお客様も俗名はフルネームで彫刻していただきました。
霊園や墓地によっては、墓石に彫刻をしている家名と苗字の違う人の埋葬を禁止しているところもあります。
このような約束は、墓地使用規程に記載されていますので、事前に確認をしておくと先々安心です。