お世話になります、龍眠庵墓地で樹木葬や永代供養墓の施工を担当しましたオフィス石太郎です。
少し前の話になりますが、弊社で墓石工事の依頼をいただいたお客様のご親戚からお電話をいただきました。
「〇〇の弟ですが、以前お墓を建てていただいた場所の隣りに墓地だけ確保しています。自分のお墓を建てようと思いますが、他の方々は何歳くらいで墓石を建てておられますか?」
というご質問でした。
突然のお電話でしたので、「思い立ったが吉日という言葉もありますし・・・」と言いながら、どのようにお答えして良いかを考えていました。
弊社のお客様の中には、30代で永代供養墓を確保されたお客様がおられます。
お客様のお話では、九州男子は生前に墓石を建てるのが当たり前という土地柄との事でした。
その頃の筆者よりも20歳くらいお若い方でしたが、とてもしっかりされている印象を持ちました。
地域によっては、墓石は元気なうちに建てるものと考えられているようです。
墓石に刻む建立者名は、必ず子供の名前を彫刻して、子供達が建てたという形に拘る地域もあります。
もちろん両親がお元気な時に子供達が建てるケースもあるとは思います。
しかし、どちらかというとご両親のどちらかが逝去されてから、墓石を建てる際に「建立者は子供全員の名前を彫刻して・・・」というご要望をお聞きするケースが多かったように思います。
建墓の時期については、土地柄もあるようです。
弊社では、20年前より沢山のお客様に永代供養墓の紹介をさせていただきました。
20年くらい前は、「永代供養墓は家族のない人のためのお墓でしょ」という偏見をお持ちの方もおられました。
最近では終活をされている方が多いため、お墓の生前確保をお考えの方が増えています。
少子化の時代を迎えて、子供への負担の少ないお墓を望む方が増えましたので、今では永代供養墓の需要が高まっています。
ご見学にお越しの方々の中には、ご自身のお墓をお考えのお客様も3~4割程度おられます。
「子供が就職して・家を出て・結婚して、一段落したから・・・」
「定年を迎えてお墓のことでも考えようかと・・・」
「親が亡くなって、お葬式やお墓のことが気になりだして・・・」
60代の方々は、このような環境の中で、お墓のことに関心を持たれているようでした。
先ほどのお客様からのご質問で、「思い立ったが吉日という言葉もありますし・・・」と言った後で、お答えしたことは上記のような事柄でした。
お電話のお客様は、57歳だそうでした。
「そうですか、周囲の人はまだ早いんじゃないかと言うので、60になったら改めて考えることにします。」との事でした。
ご注文される墓石が輸入材の場合は、年々の値上がりが大きいため、予算重視で考えますと早めの建墓の方が有利ではあります。
ただし、お客様のご決断に水を差すのもどうかと考えて、値上げ云々の話はお伝えしませんでした。