東福寺龍眠庵墓地指定石材店のオフィス石太郎です。
SNSでは、盛んにパワースポットが紹介されています。
筆者がよく訪れる場所は、奈良県の室生龍穴神社さんです。
バイクでのツーリングが趣味なのですが、こちらの神社を経由するコースが多いため、月に2~3回はお詣りをさせていただいております。
特に願い事もありませんので、本殿前の狛犬に会いに行くのが目的になってしまっています。
特に左側の狛犬の足元に居る「子狛犬」が健気で、子狛犬に会いに行っているような感じです。
神前では毎回「近隣をお護りいただいて有難うございます」と、お礼を述べて一礼をしています。
昨今は、ブームといっても良いのではないかと思うくらい、パワースポットを求めて沢山の方々が観光をされているようです。
お墓をキレイに拭いた後で、花や線香をお供えしてから墓前で両手を合わせた後は、何とも清々しい気持ちがいたします。
定期的にお墓参りに行く人の中には、このような気持ちに共感していただける方もおられるのではないでしょうか。
筆者は、「お墓は我が家だけのパワースポット」ではないかと感じることがあります。
筆者は、パワースポットには鈍感な方だと自負していますが、しまなみ海道の「大山祇(おおやまづみ)神社」と、「室生龍穴(むろうりゅうけつ)神社」に行った時には、とても清々しい気分になりました。
心が洗われたような気分といいますか、お墓参りの後の清々しい気持ちと、どこか似ているような感じがします。
以前、霊源院のご住職から「お亡くなりになった方々は、修行の後に三十三回忌を迎えて、その家の祖先神になる」と教えていただいたことがありました。
お墓は、子孫の方々にとってのパワースポットといえるのではないかと感じています。
霊源院や龍眠庵の墓地には、沢山の方々のお墓を建てさせていただきました。
初めてお墓を建てた方がほとんどですが、時々お墓参りの作法について質問をいただきます。
基本的には、ご住職にお尋ねいただくように心がけていますが、ご不在の時が多々ありますので、筆者がお答えする場面も多くあります。
「お墓は、お亡くなりになった人の家なので、まずは綺麗に掃除をしてから、花や線香をお供えして合掌してくださいと、ご住職が仰っていました」と、お応えするようにしています。
それを聞いたお客様は、「なんだ、普通でいいんですね。宗派によって作法が違うかもしれないと思って・・・」と、安心されたようです。
龍眠庵では、宗派を問わない受付をしていますので、色々な宗派や無宗派の方がお墓を建てられますので、このようなご質問をいただくのかも知れません。
「普通のお参りの仕方」は基本作法には違いありませんが、モラルに反することでなければ、プラスアルファーがあっても良いのではないかと筆者は思います。
例えば、心の中で「〇〇さん、〇〇さん、ありがとうございます」を3回唱えながら合掌するというような、故人様への感謝を込めた我が家流のお参りの作法などです。
「お墓を建てないでおこう」と考える人の中には、お参りを負担と感じる方もおられるかも知れません。
お墓を建てることで、確かに義務感が生まれますが、お墓参りをされる沢山の方々を拝見していますと、それぞれが家族にとっての大切な場所に立ち寄っておられるように感じます。