東福寺龍眠庵墓地指定石材店のオフィス石太郎です。
東福寺龍眠庵では、永代供養の樹木葬と永代供養墓の受付をしています。
3月に入り、前半は樹木葬をご見学のお客様が続き、後半は永代供養墓のお客様が続きました。
もしかして検索順位の関係かも知れませんが、時期によってお客様が偏る傾向があるようでした。
本日は、以前に京都市営墓地で建墓させていただいたお客様より墓じまいのご依頼がありました。
お墓を建てる場合は、墓地を確保する費用として墓地使用料(墓地永代使用料)を墓地管理者に納めます。
また、一般的な墓地では、墓地管理料の定期的な納付が必要になります。
お墓じまいをする際には、墓地の使用権を墓地管理者に返還しますが、一般的な墓地では、墓地使用料や今まで納めてきた墓地管理料は返金されません。
稀に、使用年数や納骨の有無によって、墓地使用料の一部を返金していただける霊園もございますが、ほとんどの場合では返金がありません。
墓地の返還についての取り決めは、墓地管理者が発行した墓地使用規程に明記されていますので、ご確認ください。
墓じまいをする際には、墓石の解体・撤去・処分料が必要になります。
これらの作業料は、お墓の立地条件やお墓の規模によって大きく異なります。
墓石など石材を搬出するにあたって、急坂・階段や通路の状況以外に、トラックからの駐車スペースからの距離なども関係してまいります。
また、大きな墓石や広い墓地の場合は、使用している石材が多いため、解体作業時間や搬出の際の手間に影響します。
弊社では、墓石などの石材は細かく砕いて建材として再利用するところに、据付職人さんを通して処分をお任せしています。
そのため、石の量が多いと、処分費用が増すことになります。
このれらことを考慮して、墓じまいの作業料の見積もりをさ褪せていただいています。
本日、墓じまい工事の依頼をいただいたお客様は、自分達ご夫婦の生前墓として建墓をされました。
洋型の墓石でしたが、完成した墓石を見学にお越しになった際には、とても喜んでおられました。
新しい墓石ですので、処分してしまうのは惜しいのですが、仕方ありません。
お客様が、墓じまいをされる理由は、様々だと思います。
これから、新たなお墓の確保を検討しているお客様は、後継者のことも十分に考慮したお墓の選択をしていただきますよう願うばかりです。
これからお墓を建てようかと考えている方々には、永代供養のお墓をおすすめいたします。
以前の永代供養墓は、後継者のいない人のためのお墓という雰囲気がありました。
最近では、東福寺龍眠庵の永代供養墓のように、家族での使用も可能なものもございます。
永代供養のお墓には、下記のような種類があります。
個々に建てられた墓石タイプ
室内墓地にあるお仏壇タイプ
樹木葬タイプの省スペース墓所
合祀墓や納骨堂
外観や納骨に必要な費用は、タイプによって様々です。
どれも永代供養のお墓ですが、選ぶ際に注意していただくことを挙げておきますので参考にしてください。
墓地の使用期限は十分か?
維持費など先々に必要な費用は?
埋葬可能人数は希望に沿っているか?
墓地使用権が抹消される条件は?
埋葬された方のお供養は希望に沿った内容か?
これらは、墓地使用規程に明記されているはずですので、お墓の外観や墓地の環境以外にも希望に沿った内容かどうかを確認しておく必要があります。
中には、墓地使用規程などが設定されていない寺院の永代供養墓もあるようです。
ご住職が世代交代した時のことを考えると、規程のないお墓は、筆者としては論外だと思います。
十分に比較検討をして、我が家にとってベストな条件のお墓を選んでいただけるように願うばかりです。