京都東福寺龍眠庵のお墓のコラム

生前墓を選ぶ際の注意点

東福寺龍眠庵墓地指定石材店のオフィス石太郎です。

東福寺龍眠庵では、昨年5月より永代供養墓の受付をしています。

東福寺龍眠庵の永代供養墓は、先々の維持費が不要です。

また、いつまでも残る永久墓のため、墓石が維持される期間を気にせず確保していただけますので、生前墓に適したお墓といえます。

• 目次
  

• ①生前墓と寺院との出会いについて

• ②今後「墓じまい」をしないために

生前墓と寺院との出会いについて

昨日は、夫婦で永代供養墓の見学に、ごお越しくださいました。

ご主人さんは、次男さんということもあって「そろそろ、自分たちのお墓を」ということになり、最近になってお墓を探し始めたそうです。

まずは、ご実家の宗派のそったお墓をということで、墓地の見学に行かれたそうですが、あまり気乗りがしなかったそうです。

もともと、ご夫婦ともに生活の中で宗派との関りがほとんどなかったそうで、あまり宗派にこだわりはなかったそうです。

他のご見学のお客様とのお話でも感じていましたが、ほとんどの方が宗派にこだわりを持っていないように思います。

仏事やお葬式などで尋ねられた際に、宗派を自覚する人もおられるのではないでしょうか。

都市部において、これから生前墓をお考えの方々は、同時にお寺選びも合わせて検討をする必要があります。

もしも、ご自身の希望に沿った条件を受け入れてくれる寺院とのご縁が出来ましたら、良き相談相手に巡り合う機会にもなります。

都市部の周辺にある公園墓地や霊園の場合は、宗教法人が管理する場合であっても、寺院と接触する機会がないところも多いように感じます。

宗教や宗派を問われることは皆無な場合が多いですが、寺院との関係も希薄になりがちです。

年齢や考え方などで、皆それぞれに希望することは違いますので、どちらが良いとか悪いということではありません。

生前墓を検討する上で、付加価値を求めるか、または必要としないのかという選択になります。

これから墓地を見学される皆様へ

公園墓地や霊園でも、事務所内にご住職がおられれて仏事相談を受け付けているなど、場所によって様々です。

見学される際には、霊園管理事務所の状況や霊園業務の内容など、墓地以外のところも把握しておくと良いでしょう。

また、ご住職とのご縁を希望する方は、事前に面談をされることを強くお勧めいたします。

今後「墓じまい」をしないために

お墓に関することで、最近よく耳にいたします言葉に「墓じまい」があります。

以前に建てたお墓の維持を継続できなくなって、墓石を撤去する人が増えています。

「墓じまい」をしなければならない理由は、ご家庭によって様々だと思います。

「墓じまい」に至る背景としては、大きく分けて２つあります。

1. 墓地管理規程に従うためには、墓じまいをする必要がある。

2. 墓石や墓地を管理する人がいなくなる。

１について

墓地管理規程とは、霊園や墓地ごとに独自に定められたルールです。

多くの墓地では、定期的な墓地管理料の納付が必要になります。

墓地管理料が、規定で定めた期間に納付されない場合は、法律で定められた所定の手続きの後で、墓地管理者によって墓石が撤去されます。

その際には、ご遺骨の改葬も伴いますので、墓石撤去費用やご遺骨の改葬・供養料などは墓地名義人に請求されます。

２について

お墓参りに行かれた際には、墓地内の清掃や除草をされると思います。

また、接着している所が外れていたり、墓石が傾いてしまったりと、メンテナンスをする必要がある場合もあります。

少子化や核家族化では、これらを次世代に期待できないご家庭が増えています。

そのため、後継者への負担を考慮して、ここ数年の間に墓じまいをする人が急に増えてきました。

墓じまいが不要なお墓を選ぶ

永代管理のお墓を選ぶ

墓地管理料の未納による「墓じまい」を防ぐためには、永代供養墓に代表される永代管理のお墓を選ぶ必要があります。

ホームページなどの広告で「先々の維持費が不要」と書かれているお墓は、永代管理を採用しています。

永代管理とは、先々に必要な墓地管理料を一括前納する墓地管理料の納付方法をいいます。

永代管理の中には、有期間や無期限など霊園や墓地によって異なる条件がございますので、ご自身の希望に沿ったお墓を選ぶ必要があります。

永代管理のお墓を選ぶことで、墓地の承継が絶えてしまう心配が解消します。

永久墓を選ぶ

永久墓とは、いつまでも墓石を撤去せずに残し、先々のメンテナンスは墓地管理者が行うお墓をいいます。

寺院の境内にある永久墓では、埋葬された方々のお供養が継続して勤められる永代供養墓を、ほとんどが採用しています。

永久墓を選ぶことで、後継者が抱える墓石メンテナンスの心配が解消しますので、お供養にのみ専念していただけます。

写真：東福寺龍眠庵境内墓地に建てられた２基の永久墓

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