東福寺龍眠庵墓地指定石材店のオフィス石太郎です。
本日は、1件のお客様に龍眠庵墓地の樹木葬「四十一菩薩」のご予約をいただきました。
ご予約のお客様は、昨年ご家族を亡くされていて、近々ご納骨を予定されていました。
東福寺龍眠庵の樹木葬「四十一菩薩」は、ご登録のあった最後の人が埋葬されてから30年間は、個別の墓石にお参りいただく永代供養墓の期間がございます。
最後の埋葬があってから30年が過ぎて、期間延長の届け出がない場合は、境内の庭に樹木葬での改葬をするお墓です。
各家の墓石には、家名または氏名を彫刻させていただきますので、彫刻が完成するまでの1か月程度の期間をいただいています。
もしも、ご納骨の予定日まであまり猶予がない方には、出来る限りの対応をさせていただきます。
本日、樹木葬をご予約いただきましたお客様は、ご住職との面談時にご納骨日の予約もされていました。
東福寺龍眠庵では、各家個別の永代供養墓へのお参り期間を設けておりますが、墓石には十分な容積の納骨室を設けています。
そのため、家族代々のお墓として使用していただけますが、骨壺から出したご遺骨は、布に包まずに埋葬していただくことを推奨しています。
納骨袋などに入れずに埋葬をする理由ですが、最後の埋葬から30年という期間を設定しているため、少しでも遺骨が土に還りやすい状態にしておきたいためです。
布が腐食する期間を省略するのが、ご遺骨を直に埋葬する理由になります。
納骨袋をご希望の方が、ご遺骨が土に還るのが遅くなってしまいますが、対応をさせていただきますので、ご相談ください。
東福寺龍眠庵の樹木葬の受付が始まりましてから、まだ1年も経過しておりません。
個々のお墓より樹木葬への改葬は、まだまだ遠い先になります。
今は、庭の樹木葬の場所に1件の改葬もされておりません。
樹木葬四十一菩薩の墓石から、庭に樹木葬が行われる頃には筆者もこの世にいないと思います。
そのこともあって、樹木葬への改葬後に、庭に移した各家のお地蔵様がひっくり返ってしまったり、盗難にあったりしないかが心配でした。
後のことは、その時代の人に任せるという気分になれず、本日は問屋さんと改葬後の設置方法の打ち合わせを行いました。
実際の設置は、現住職や筆者もいないずっと先になりますが、地中に埋める土台部分(小型の納骨室)の発注をしておこうと思います。
石材店でしたら、その部材を見れば用途がすぐに解るはずですので、的確な据付がされると思います。
樹木葬とは、土葬のように埋葬の方法を表した言葉です。
元々は、山林などに埋葬をして墓碑を造らずに目印として植樹をしていました。
土葬では、埋葬をした場所とは別の場所に供養塔(墓石)を建ててお墓参りをする習わしがありました。
樹木葬の受付を始めたばかりの頃は、「墓石を建てない低予算での埋葬」を強調し過ぎたために、お墓参りの習わしが曖昧になってしまった感もいたします。
最近では、霊園や寺院でも樹木葬という名称のお墓の受付が始まりました。
以前は埋葬の方法の一つだった樹木葬も、今ではお墓の種類の一つとして形を変えています。
そのために、山林に埋葬をする樹木葬を樹林葬と呼ぶ人もいます。
都市部では、日々の喧騒から離れた自然豊かな場所に埋葬されることを、何となく望む人は多いのではないかと思います。
その反面、実際には遠くにある郷里のお墓にお参りが出来なくなるなどの理由で、墓じまいを希望する人が増えています。
実際には、お住まいの環境や家族構成によって、樹木葬やお墓についての思いは、ずいぶん変わるのではないかと思います。
都市部においての樹木葬は、お墓と合祀墓の中間的な位置づけとして、人気が高まっています。
人気の理由
合祀墓のように「墓じまい」の心配がない。
一般的なお墓のように、各家個別のお墓に埋葬される。
寺院や霊園などお参りしやすい環境の中にある。
樹木葬では、一般的なお墓よりも費用を抑えた埋葬が可能である。
このような理由で、樹木葬という新たなお墓は沢山の方々より支持されています。