東福寺龍眠庵墓地指定石材店のオフィス石太郎です。
一昨日は、以前より現地見学のご予約をいただいていたお客様に永代供養墓「庵(いおり)」のご予約をいただきました。
庵は、今年の5月より4基のみの受付をさせていただきました。
受付開始と同時に、とてもご好評をいただきましたので、他の永代供養墓の予定地を9区画のみ限定で「庵」用に割り当てをさせていただきました。
11月30日現在で、残りの区画が2区画になりましたので、ご検討のお客様は早めのご見学をおすすめいたします。
以前にも、生前墓に適したお墓として永代供養墓を紹介させていただきました。
永代管理で墓じまいの心配のないお墓
檀家の義務など後継者への負担のないお墓
寺院と疎遠だった方に具体的なお供養の方法が示されているお墓
菩提寺のない方が安心して仏事相談ができる環境
墓地選びからスタートする方は、これらの点に注意しながらお墓を選んでいただきますと、満足度の高い生前墓の確保になるのではないかと思います。
龍眠庵の永代供養墓を例にとって、これからの時代に適したお墓について解説させていただきます。
火葬が普及して以降は、一つのお墓を子供や孫がバトンをつなぎながら使用する代々墓が主流になりました。
無理が生じる原因ですが、墓地管理料の定期的な納付があげられます。
墓地管理料(墓地によっては会費など)が長期間未納になりますと、無縁墓として墓石は撤去処分されてしまうリスクが高まります。
最近「墓じまい」をされる方が増えていることからもわかるように、既存のお墓では維持することが難しい時代になりました。
これらの問題の解決のために出来たのが永代管理です。
龍眠庵では、先々の管理料を一括前納していただく永代管理を採用しています。
永代管理では、先々に墓地管理料の請求がございませんので、管理料を未納することがなく、墓石はいつまでも残ります。
後継者のおられる方は、先々の管理料の負担がなく、次世代に墓じまいの心配を残すことはありません。
四季を通じて故人様が安らぐ場所として、いつまでも見守る(見守られる)ことができればとの思いで、お墓を検討する方が多いのではないでしょうか?
龍眠庵では、初期費用に2名様の永代供養料を含んでいます。
生前墓を確保される方の大半は、ご夫婦での生前予約手続きをされています。
ただし、家族のお墓も視野に入れて確保をされる方には、永代供養料を追加していただくことで人数制限なくご使用いただけます。
生前確保をされる方の多くは70歳代のご夫婦です。
ご子息は40歳代のお客様が多く、仕事の関係で遠方にお住いの方も少なくありません。
まずは自分たち夫婦のお墓として手続きをされますが、先々に一緒のお墓に入るかは子供が決めれば良いとお考の方が増えてきました。
毎年9月に埋葬された方々の追善法要が勤められますが、ご家族には法要へのご参加を郵便でお知らせしています。
また、10日ごとにスタッフによる墓前に供えられた枯花の回収を行っていますので遠方にお住いの方も安心していただけます。
人数の制限がない龍眠庵の永代供養墓の特徴を活かしていただくことで、夫婦墓や家族墓という枠組みに縛られることのない、お墓の選択肢が増えたといえます。
龍眠庵の永代供養墓には、安養墓・円満・庵の3つのタイプがございます。
庵は、筆者自身が入るお墓として設計いたしました。
既存の墓石とは異なる形から、「お墓らしくないけど大丈夫?」というご住職の心配もあって、当初は4基限定のつもりで受付をさせていただきました。
生前墓を建てた場合も、一般的には開眼供養といって墓石に魂を入れる儀式をいたします。
開眼供養の後は、お墓参りをしていただきます。
ただ「将来に自身が入るために建てたお墓」という気持ちでお参りをされるが多いのではないでしょうか?
筆者も理屈では解っていても、自身がお墓参りをしている姿を想像すると、何となくモヤモヤするのではないかと思いました。
このようなことから、お地蔵様などの石仏のお墓にしようと考えていました。
前もって親交のある香川県の石工さんには、樹木葬用に「わらべ地蔵さん」をお願いしていました。
到着したお地蔵さんが、あまりに可愛かったので、このお地蔵さんを墓石に取り入れるべく設計をしたのが永代供養墓「庵」です。
設計が進むにつれた、自身が入る予定の墓前に立ってお地蔵さんに合掌している姿をスッキリ想像できました。
お陰様で「庵」を希望していただくお客様に恵まれて、すぐに9基を増設させていただくことになりました。