民間霊園のチラシを見ていますと、墓地の広さが書かれているところに「1聖地」とか「1霊地」などと書かれています。
また、公営墓地での募集要項には「1㎡」などと書かれていて、お墓を建てたことのない方には解りにくいかも知れません。
聖地(霊地)と㎡は、どちらも墓地面積を表す基本単位ですが、各々の面積は異なります。
基本となる墓地の寸法は下記の通りになります。
墓地の単位 | 間口×奥行の長さ |
1 聖地・1霊地 | 0.9m × 0.9m または 3尺 × 3尺 |
1 ㎡ | 1.0m × 1.0m |
1聖地を㎡にすると、0.81㎡になります。
また、地域では関東地域では㎡を使う場合が多く、関西地域では聖地や霊地を使う場合が多いように思います。
古くからある墓地では、1聖地といえば3尺×3尺の墓地のことをいいました。
新しくできた霊園では、1聖地は0.9m×0.9mになっている場合がほとんどです。
一般的な墓地を確保しますと、定期的な管理料の納付が必要になります。
広告などには、年間管理料と書かれているのをご覧になった人もおられrのではないかと思います。
稀に墓地の大小を問わず管理料が一律の霊園もありますが、多くの霊園では墓地の広さによって管理料の額が変わります。
墓地によっては、間口寸法と奥行寸法が様々ですので、何聖地か表記されていない場合は計算することで分かります。
例えば、間口125cm×奥行130cmの場合は、125×130÷8100=2.006・・・になりますので、2聖地墓地ということになります。
墓地管理料を面積で計算している霊園では、先々の納付額に影響することがありますので、一応確認をしておいた方が良いかもしれません。
ただし、霊園によっては「2.5聖地~3聖地墓地の管理料は3聖地分」というような独自のルールがある場合があります。
墓地面積と管理料の関係を知っていただくことで、例えば上記の場合でしたら「2.4聖地以下の墓地で検討しようか」などの知恵が働くケースがあるかも知れません。
墓地を確保しますと、隣家との境界を示すために、御影石で造られた巻石を施工します。
巻石の間口と奥行きは、実際の墓地寸法よりも少し短く造るのが一般的です。
短くすることで隣家との隙間が出来ますので、万一地面が動いた場合に巻石同士が当たって欠けにくくなります。
この隙間をニゲなどと呼んでしますが、短くする寸法は霊園が定めている場合が多く、指定された寸法で巻石の長さを決めています。
完成したお墓の巻石を測ってみたら少しだけ短かったということがあっても、このような理由であえて短くしています。
都市部にある寺院墓地では1聖地墓地が多く、郊外にある寺院や公園墓地では比較的広めな墓地が多い特徴があります。
寺院墓地によっては、1区画が75×75cmのところもあります。
郊外にある墓地が広めな理由は、都市部に比べて墓地使用料が安いことが理由だと思います。
もしも広めの墓地を希望される人がおられましたら、郊外にある公園墓地をおすすめいたします。
お参りの利便性を重視される方は、最寄駅から近く駐車スペースも確保できる寺院の境内墓地を探されると良いでしょう。
これから新しくお墓を検討される方々のために、墓地面積をテーマに解説させていただきました。
お墓の大きさや墓地の広さについては、土地柄の影響も大きく一概には語れません。
現在建てられているお墓を参考にしながら、石材店さんと打ち合わせを進めるとイメージしやすいのではないかと思います。
お墓のことでお悩みの方がおられましたら、龍眠庵まで遠慮なくお尋ねください。