東福寺龍眠庵墓地指定石材店のオフィス石太郎です。
龍眠庵墓地では、夫婦墓や個人墓を希望される方には、樹木葬が人気です。
郷里のお墓から改葬を希望される人は永代供養墓を選択されるケースが多いように思います。
永代供養墓や一般的な墓石には、戒名・俗名・死亡年月日・享年などの埋葬されている方の記録を彫刻していただけるようになっています。
お墓をご成約いただいた後は、墓石に彫刻する文字の打ち合わせをさせていただきます。
郷里のご先祖様の新たな改葬先として、お墓を求めていただいた場合は、複数名様の彫刻をさせていただく場合も多くあります。
この場合、彫刻する人数や彫刻の順番などをお客様と相談しながら決めていきます。
この記事の内容
一般的な文字の配列の場合は、8寸墓石には通常8名様の彫刻が可能です。
ただし、京都型墓石での習慣に沿った彫刻をする場合は、墓石の建立記録を左側面に彫刻いたしますので、右側面のみの4名様になります。
京都型墓石でも、建立記録を他府県同様に裏面に彫刻する場合は、左右に彫刻可能なため8名様にあります。
龍眠庵の永代供養墓の場合も、8名様までの彫刻が可能です。
「〇〇家先祖代々之霊位」などご先祖様の彫刻を希望する場合は、墓石に向かって右側面の右から1行目に彫刻いたします。
この場合、右側面の残りが3名様になるため、夫婦を隣同士に彫刻する場合は、2世代目の夫婦は左右で離ればなれになってしまいます。
これを防ぐためには、文字を少しだけ小さくして、先祖代々を含めて5名様が彫刻できるスペースを確保いたします。
※宗派によっては「之霊位」という文字は彫刻いたしません。
「〇〇家先祖代々之霊位」を彫刻する場合は、必ず1行目に彫刻いたします。
それ以外のご先祖様ですが、特に正解はありません。
相談できる菩提寺やご住職がおられる場合は、そちらから頂いたアドバイスが正解になります。
相談できるお寺が無い方は、2通りの方法から選んでいただくことになります。
お亡くなりになった順番。
先代より順に夫婦位牌が並ぶイメージ。
任意にどちらかを決めていただければ良いのですが、筆者の場合は2をお勧めすることが多くあります。
家系図のある家庭は少ないように思いますので、整理されていて見やすい方が良いのではないかと思います。
改葬をされる場合に、時々ですがご先祖様が沢山おられる場合もございます。
もちろん全ての方々を彫刻するのがベストです。
しかし、墓石への彫刻スペースや彫刻費用の問題もあって、全ての方を彫刻できない場合が多いのが現状です。
彫刻する人数について、菩提寺のある方は、まずはご住職のご指導を仰いでいただければと思います。
ご親戚も含めて相談できる方がおられない人のために、一般的な手法をご紹介いたします。
お亡くなりになられて、三十三回忌(または五十回忌)を過ぎた人は「彫刻をしなくても良い」と云われています。
「彫刻してはいけない」「彫刻しない方が良い」という意味ではございませんので、誤解のないようにお願いします。
三十三回忌を過ぎた方々を整理する考え方としては、1行目に「〇〇家先祖代々之霊位」と彫刻することでお供養を継続していただきます。
時々、お爺さんは三十三回忌を過ぎていて、お婆さんはまだ過ぎていないというケースもございます。
この場合は、お爺さんの彫刻もおすすめしています。