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近鉄電車東寺駅近くで墓石店をしていますオフィス石太郎です。
今回は、お墓参りでの墓石のお掃除方法や注意点について紹介させていただきます。
※水道設備のない墓地では、ペットボトルなどに適量の水を用意してください。
※広い墓地や枯葉が多い場所では、ホウキとチリトリがあると便利です。
掃除の前と後に墓石に水をかけるために使います。
掃除が終わった後は、花立てに水を入れたり墓石の水溜めに水を注いだりしますので、水道が遠い墓地ではバケツを2つ用意した方が楽です。
霊園や寺院の墓地では、ほとんどの所が共用のバケツや柄杓が用意されています。
墓石に付いた汚れやコケを落とす際に使います。
墓石に彫刻された文字の中の掃除に歯ブラシを使うと便利ですが、文字幅の広い部分だけ使うようにして下さい。
意外と便利な割り箸の活用
彫刻文字の掃除には、割り箸を使うと便利です。
文字の太さに合わせて、割り箸の先端をコンクリートなどに擦りつけて削って太さを調整して使います。
注意!「〇〇家之墓」などの正面文字の掃除に歯ブラシを使う場合は、石が折れますので狭い場所には歯ブラシを絶対使わないでください。
墓地内の除草をする際にゴミ袋が必要になります。
特に女性の方は、除草の際に爪を痛めてしまいますので軍手や根おこし等の除草の道具を用意しておくと安心です。
畳の半分程度の広さの墓地であっても、墓石の隙間に枯葉などが入り込んでいる場合も多く、小さな袋を用意しておくと便利です。
スポンジは面積が広い部分の汚れを落とすのに便利です。
花筒の中にブラシが入らない場合は、スポンジと歯ブラシの柄などを使うとブラシの代用にもなります。
墓石についた汚れを一通り落とした後には水をかけますが、スポンジの吸水性の良さを利用して大まかに水を落とすことも出来ます。
簡単に水を落としている最中に汚れが残っている部分を発見したら一緒に掃除をしてしまいます。
スポンジは、あると便利なツールです。
スポンジを使って簡単に水を落とした後で、タオルを使って拭き上げると掃除は終了です。
掃除が済みますと、供物・供花・線香などをお供えしますが、キレイに拭き上げた墓石には、とても爽やかな気分でお供えをしていただけます。
お墓参りに関する質問で最も多いのは「墓石に水をかけても、いいんですか?」という質問です。
筆者も、以前たまたま見ていた番組でお墓参りの作法を紹介していました。
業界人らしき人が「お墓の頭に水をかけると故人が悲しむ。水はかけないでください。」というような内容のことを言っておられたことを覚えています。
「なんで!?」と思いながら拝見していましたが、お墓はお亡くなりになった方々のお家のようなものなので、やはりキレイな方が良いですよね。
ご質問のあった人に「水をかけてキレイに掃除をしてください」と話したところ「石屋さんから水をかけると石が傷むと言われましたので・・・」とのことでした。
あまりにも極論過ぎます。
お墓参りの際には、ご自身の出来る範囲で墓石をきれいにしていただければと思います。