東福寺龍眠庵墓地指定石材店のオフィス石太郎です。
先週は3件のお客様に永代供養墓のご予約をいただきました。
そのうち2件のお客様は、家族での使用も視野に入れて、まずはご夫婦のお墓を探してられました。
本項では、家族墓に適した永代供養墓を選ぶ際の注意点について解説させていただこうと思います。
少子化や核家族化の中では、お墓を代々使用することが難しくなってきました。
しかし、我が家では引き続き子供がお墓の使用を希望するというお宅もあります。
永代供養墓は、後継者の有無を問わずにお墓が維持されますので、少子化の時代も安心のお墓といえるのではないでしょうか。
永代供養墓にも様々なものがありますが、家族墓を考えた場合には、子々孫々の使用が可能なお墓を選ぶ必要があります。
埋葬人数に制限がない。
個別の墓碑と納骨室があるお墓。
使用期限を気にせず、いつまでも使用できる。
墓地使用権を後継者に承継できる。
火葬の普及と共に家族墓も普及するなど、時代に合わせて個人墓・夫婦墓・家族墓と、お墓の形態も変化しています。
少子化・核家族化の時代に対応するお墓として永代供養墓は登場いたしました。
永代供養墓の特徴を理解することで、お墓を確保される際の心配を少しでも解消していただければと思います。
少子化による永代供養墓の登場でお墓事情も徐々に変わりつつあります。
最近では「墓じまい」をされる方が増えて、家族墓の意義がだんだん薄れているように感じます。
現代は、核家族が当たり前の時代です。
既存のお墓のルールでは、お墓の供養を大切に考えている人ほど、最終的に「墓じまい」を決断せざるを得ないという矛盾がおこっています。
このような環境でも、安心して建てていただけるお墓として登場したのが永代供養墓でした。
永代供養墓の特徴を理解していただくことで、「お墓は必要か?不要か?」という二択以外の選択肢もあることをお伝えできればと思い本項を書かせていただきます。
管理料の請求がなく、管理料未納による墓石撤去の心配がありません。
地震などでの墓石のメンテナンスを龍眠庵が無償で行い維持します。
永代供養料を追加することで人数制限なくご使用いただけます。
埋葬された方々は、毎年9月に総回向法要を開催しお供養いたします。
墓石が著しく風化するまで撤去されません。
今では、様々な寺院や霊園で永代供養墓の受付をしています。
これらのお墓は、個々に使用規程が設けられていますので、一律で特徴を表すことができません。
永代供養墓の特徴の一例として、龍眠庵の永代供養墓を取り上げさせていただきました。
既存のお墓と違う特徴としては、維持費が不要で墓じまいの必要がないことがあげられます。
既存のお墓と同様なお墓参りをしていただけますが、同時に寺院としても定期的なお供養を勤めています。
時々、様々な広告を過大解釈して「お墓参りが不要」「供養から解放される」と、勘違いをされている人もおられます。
「供養を望まない」と考えている人に、お供養についての道理を語るつもりはございません。
ただ、誤解をされている人には、永代供養墓を正しくお伝えできればと願います。
今までのお墓は、子々孫々に承継するものという前提の上で成り立っていました。
「お墓を建てる=家族のお墓」であることは、当然のことと思われていました。
ただし、現実問題として子供世帯が遠方にお住いの人も多いと思います。
少子化の中では、子供への負担軽減を希望する人も多いと思います。
ここで、筆者が経験した最近のお客様の状況を紹介させていただきます。
お客様のほとんどが、ご子息は他府県にお住まいです。
先々の子供への負担を心配して、生前墓を考えておられます。
自分達の供養については、子供の意志を尊重しようと思います。
先々のお墓の使用については、子供の意志に委ねますが、一緒のお墓に入ることができる選択肢だけは残しておきたい。
最近、永代供養墓の見学にお越しのお客様は、「まずは自分達のお墓を確保す予定だが、先々は子供の自由にすればよい」と仰る方が多くなりました。
30年くらい前は、お墓の見学にご子息が同行されるケースが多かったように思います。
ご子息に「先々は、お前がみるのだから・・・」と、仰るお父さんも時々おられました。
最近では、このようなご家族は皆無です。
筆者から「息子さんは、どのように仰ってますか?」とお尋ねいたしますと「任せるわ!と言ってたので・・」という返答をいただく事が増えました。
ご両親が元気なため、ご子息はあまりピンとこられていないように感じましたが、お墓の確保をされたご両親のほとんどが安心された表情をされていました。
最近の事ですが、筆者も永代供養墓を建てましたが、家内も同様に「なんだか、ほっとしたわ」と言っていましたので、実体験として共感できました。
永代供養墓の登場によって、先々の使用については子孫の意志に委ねるという、新たな選択肢が生まれたといえます。
埋葬人数に制限のあるお墓。
納骨室が狭いお墓。
お墓の使用期限があり期限の延長ができないお墓。
上記以外にも、樹林葬のように個別の納骨室がなく、お墓の場所も明確でないようなお墓は、家族墓には向きません。
少子化や核家族化の時代には、「お墓は代々承継しなければ無縁墓として処分される」という既存のルールでは、安心して建てることができません。
また、永代供養墓は後継者のいない方専用のお墓ではありません。
各霊園や寺院で受付をしている永代供養墓は、それぞれに異なった規定のため、一律での判断はできませんが、中には家族墓に適した永代供養墓もございます。
これから、家族の使用も視野に入れたお墓の確保を検討されている方は、是非参考にしていただければと思います。