東福寺龍眠庵墓地指定石材店のオフィス石太郎です。
龍眠庵の樹木葬「四十一菩薩」ですが、「お墓ですか?樹木葬ですか?」という戸惑いの声を、先日お客様よりお聞きいたしました。
そこで、龍眠庵の樹木葬を皆様に提案させていただくことになった経緯を説明させていただこうと思います。
目次
温故知新
新しい形の樹木葬
龍眠庵の樹木葬ですが、5月に受付をスタートさせていただいてから、徐々にご支持をいただけるのようになってまいりました。
街中に造られた都市型樹木葬としては、龍眠庵の樹木葬は後発のスタートになりました。
数年前には樹木葬のブームがありました。
どこもかしこも樹木葬一辺倒という時期がありましたが、昨年頃より徐々にブームも落ち着いてまいりました。
一時期の樹木葬ブームによって、個々にお参りできないお墓や使用期限のあるお墓が、皆様に認知されるようになりましたが、これも時代の流れとして龍眠庵では静観していました。
龍眠庵では、ご住職の弟子になる霊源院のご住職が法務のお手伝いをされています。
この度の樹木葬についても、霊源院のご住職と打ち合わせをさせていただきました。
霊源院のご住職は、日頃より墓主(墓地名義人)様とのご縁を大切にされていて、埋葬された方々のお供養を重く受け止めておられます。
期限付き墓所の場合は、15~30年程度の使用期間の設定があるお墓が多いのですが、昨今では世間からの支持を集めていました。
このことについて、ご住職としては言葉にできない疑問のようなものを感じておられるようでした。
使用期限が50年であったとしても、このモヤモヤした疑問は残ります。
「受付を初めて本当に良かった」と、ご住職が感じることのできる樹木葬でなければ意味がないのではないかと思うようになりました。
永代供養墓につきましては、約20年の実績がございます。
永代供養墓が生まれた頃は、世間では「故人様の供養を寺にまかせるお墓」「埋葬後は家族は供養をしなくても良いお墓」という間違ったイメージが先行していたように思います。
多少の試行錯誤もございましたが、今では各墓石には年間を通してお花が供えられています。
永代供養墓の良い点や皆様が樹木葬を好む理由を、まずは思い浮かべることにいたしました。
亡くなられた方々と向き合う感触が強い個々のお墓にお参りをしていただけます。
夫婦のお墓や家族のお墓としても使用していただけます。
家族のある方は、ご夫婦から始まるお墓参りの習慣を子供や孫世代に引き継ぐことができます。
お墓の維持費が不要です。
埋葬された方々の定期的な供養を継続して行います。
墓じまいの心配から解放されます。
草花に囲まれた自然な景観の中に埋葬されます。
費用を抑えることができます。
お墓の維持費が不要です。
これらを踏まえた上で、「古くもあり新しくもある龍眠庵の樹木葬」の構想がスタートいたしました。
考えた結果、龍眠庵ならではの新しい形の樹木葬ができました。
結論から申し上げますと、龍眠庵の樹木葬「四十一菩薩」は、前期と後期に分けることにいたしました。
永代供養であること、維持費が不要であることにつきましては、前後期とも一貫しています。
水道設備や貸しバケツなど、お墓参りに必要な設備の整った境内墓地で、シンプルなプレート型墓石に埋葬していただく期間が前期になります。 永代供養につきましては、毎年9月のお彼岸期間内の日曜日に、総回向法要を開催しご家族と共に故人様のご供養をいたします。 一世代を30年と考えて、最後の方が埋葬されて30年間は、永代供養墓として境内墓地にお参りいただけます。 30年が経過した際に、延長の届け出がない場合は、お地蔵様とご遺骨の一部を樹木葬エリアに移します。 |
樹木葬とは、お墓の種類の名称ではなく、埋葬の方法を現した言葉です。 樹木葬という言葉の意味通りに、木々が囲み杉苔が広がる庭に、お地蔵様と一緒にご遺骨をお祀りいたします。 お花や線香のお供えはできませんが、お参りに訪れた方は少し離れた場所から合掌をしていただけます。 埋葬後は、他の場所に移すことなく、各墓所を寺がいつまでもお守りいたします。 樹木葬エリアに移った後も9月の総回向法要による故人様の追善供養は継続されます。 |
序文にあった「お墓ですか?樹木葬ですか?」というお客様の疑問ですが、「当分はお墓ですが、先々に樹木葬になります」が回答になります。
ただし、樹木葬を好む方々のお気持ちを察して、お墓の周囲には草花を植樹させていただきました。
龍眠庵の樹木葬「四十一菩薩」は、お墓参りを大切に思う方々や、安心して供養を委ねることのできる環境を希望される方のために考えました。
最寄りのJR・京阪「東福寺駅」から徒歩6分の立地で、寺の前は東福寺参拝者用無料駐車場もございます。
永代供養のお墓や樹木葬をご検討されている方に、自信をもっておすすめいたします。