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墓石を建てる

2022.08.28

京都東福寺龍眠庵のお墓の豆知識

墓石を建てる

東福寺龍眠庵墓地指定石材店のオフィス石太郎です。

本日は、2件のお客様が墓石を建てるご相談に、弊社店舗にお越しくださいました。

2件のお客様共に、「墓石を建てるには総額でいくらくらい必要ですか?」とのご質問からお話が始まりました。

お話をお聞きいたしましたら、1件のお客様はお寺の境内に、これから墓地の確保を検討されているそうでした。

お寺に出入りしている指定石材店の有無をお尋ねしましたが「たぶん決まっていないと思うので大丈夫」とのことでした。

もう1件のお客様は、京都市営墓地を確保されているとのことでした。

正直なところ、墓地を拝見いたしませんと、見積もりを出すことはできません。

ただ、せっかくお越しいただいのに「わかりません」では、あまりにも不親切ですので、できるだけ墓地の詳細についてお尋ねいたしました。

これから確保予定の墓地も含めて、双方のお客様とも墓地面積は分かりましたので、概算としてお応えさせていただきました。

予算を抑えたい

1件目のお客様は、若いご夫婦でした。

墓石を建てることには前向きに検討をされていますが、ご予算に余裕がありませんでした。

もしも無理そうだったら合祀墓も選択肢に入れた検討をされるようでした。

墓地の確保を検討しているお寺には、お母さんのご先祖様のお墓があるとのことで、それがご縁でそちらの墓地を第一候補にされていました。

母方のお墓も、こちらの若いご夫婦が守っておられるとのことでしたので、ある提案をさせていただきました。

「合祀することを考えるのであれば、そのお墓を使用する方向で検討されてはどうですか?」

「方法としては、棹石(一番上の家名が彫られた石)を交換する方法があります。」

「宗派としては、〇〇家之墓から南無阿弥陀佛に変更すれば家名にとらわれずにお墓を使用する方法もあります。」

作業的な説明をさせていただきましたが、お寺のご住職のお考えや、お父さんの気持ち、親族の反応など、実際には慎重に進めなければなりません。

どなたか一人でも反対されるようでしたら、お勧めできない方法です。

ただし、墓地の確保と墓石工事の費用を考えた場合には、大幅に費用を抑えることができますので、一度持ち帰って検討していただくように説明をさせていただきました。

お墓を触ることへの抵抗感

筆者がご先祖様の立場でしたら、棹石を交換することで、今以上に墓石を大切にしてもらえるのであれば、嬉しく感じると思います。

お墓を触る際には、ついつい祟りなどを心配してしまう人もおられるのではないでしょうか?

その時は、ご自身がお墓に入っている立場での、子孫への対応(感情)を想像されるとよいと思います。

筆者は祟りを否定いたしませんが、子供や孫、曾孫に祟るとしたら、今回のお墓工事のこと以前に、生前に余ほどのことがあったとしか考えられません。

京都市営墓地

2件目のお客様は、京都市営墓地での墓石工事を検討されていました。

深草墓地など新規に造られた墓地は、平坦地で墓石工事は難しくありません。

昔からある墓地の場合は、山の斜面をそのまま利用しているような雰囲気のところが多く、難工事が予想されます。

また、墓地の傾斜がきついところが多いため、巻石(境界石)を低く造ると墓石の背面が埋まってしまうこともあります。

そのため、京都市営墓地での見積もりは、現地の確認が必須になります。

折角ご来店をいただきましたので、現地の確認による見積もりを前提として、10万円を上乗せした概算費用をお伝えさせていただきました。

あくまで概算ですので、墓地の立地によって費用は大きく異なるため、概算は現地の見積もりと異なる費用になることが前提です。

今回は、たまたま店の前を通りがかった奥様がお話を聞きにお越しでしたので、あらためて見積もりのご依頼をお勧めいたしました。

墓石を建てるということ

墓石を建てようと検討されて、ご来店をいただくお客様とお話をさせていただきますと「迷い」をお察しする場合がございます。

「本当に、お墓を建てて良いのだろうか?」

予算の面や後継者のことなど、迷いが生じる要因は様々です。

迷いを感じたお客様には、お墓を建てて以降に必要なことをお話させていただきます。

  1. ご自身が高齢になった際にお参りが可能かどうか

  2. この先に子孫にお墓を守る義務が生じること

  3. もしもお墓を守れなくなった際の対処方法 等

お気持ちに水を差す酷な話題ではありますが、筆者は大切なことではないかと考えています。

もちろん、迷っておられる様子のない方には、このようなお話は致しません。

ご自宅に遺骨があって「早く何とかしてあげないといけない」と焦っているお客様は、お話をお聞きしていても、とても信心深い人だと感じます。

しかし、お墓を建てることに悩んでいる気持ちがある場合は、「お墓を建てる」ということについて再度調べてみてはいかがでしょうか?

友人や知人に相談しにくい内容ですが、今はインターネットなどでも手軽に調べることができます。

お墓を建てることについて反対をしている訳ではありません。

疑問や問題のない状態で、安心して墓石を建てていただければと考えています。

弊社でも過去の事例を参考に、問題解消のお手伝いをさせていただきます。

墓石工事の見積もりに必要な事柄について

見積を希望されてご来店のお客様に、弊社がお尋ねをする内容をまとめてみました。

  1. 墓地指定の石材店の有無

  2. 墓地の所在地と区画場所

  3. 墓地の寸法や広さ

  4. 隣家の巻石の高さや近隣のお墓の様子

これらすべてが分からなくても大丈夫ですが、概算見積もりをさせていただく上では、非常に役立つ情報です。

  • 有限会社 オフィス石太郎オフィス石太郎
  • 担当 柳田 貴人
  • 近鉄東寺駅すぐ
  • 電話 075-693-7345(10:30~18:00)
  • 毎週火曜日・第2第4水曜日定休
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